- 米国の連続増配企業に投資ってどう?
- 高配当投資の注意点って何?
そんな疑問に応えます。
こんにちは。
ETFマニアのわっちです。
高利回りを狙うなら、債券よりも株。
というのが僕の持論です。
常に安定したお金が入ってくれば、精神的にも金銭的にも楽になりますね。「でも、そんなおいしい話ないでしょ」って思うのも当然。
「元本保証で100%確実に誰でもできる!」ってわけじゃないけど、長期間やれば凡人でも達成できる方法はあります。
それが「世界を代表するような大型優良株に投資し、配当で安定的に増やす」方法です。
やり方はシンプルでして、どんな時でもコツコツと積み上げていくだけです。今回は上記を深掘りします。
【誰でもできる】アメリカ連続増配銘柄でFIRE
【VIG】バンガード米国増配株式ETF
VIGは「10年以上連続増配の実績を持つ大型の米国株ETF」です。
ちなみにVIGは「REIT(不動産)」は含んでいません。
VIGの基本情報↓
- 設定日:2006/4/21
- 資産総額:652億ドル
- 配当利回り:1.77%
- 経費率:0.06%
- 構成銘柄:249
運用実績は他の高配当ETFよりも長く実績があり、さらに経費率(コスト)も1番低いです。
組入銘柄の時価総額
VIG構成銘柄の規模↓
上記の通りでして注目すべきは、大型株の割合が95%という点。つまり業績も安定し、盤石のシェアを持つ企業が大半ということです。
VIGの構成銘柄は高いブランド力を誇り、そして長い間増配してきた「世界を代表するような優良企業」ばかり。
なので今後も中長期的に成長が期待でき、長期投資にむいています。
【業種】セクター別割合
セクター別に見てみるとこんな感じ↓
- 情報技術(回復) :19.49%
- 資本財(好況) :17.64%
- ヘルスケア(不況):15.38%
- 一般消費財(好況):15.30%
- 生活必需品(不況) : 13.50%
- 金融(回復) :12.00%
- 素材(好況) :3.74%
- 公益事業(不況) :2.94%
今はアメリカはコロナ危機から回復局面にあり、今は好況に若干足を突っ込んでいる状態。なので「好況期」にパフォーマンスが高くなる銘柄の比率が高くなっていますね。
最近(2021.09.20)は「景気後退局面に強くなるエネルギー銘柄」が好調なので、リバランスの際に入れ替わる可能性高いです。
ETFはこの「リバランスを自動でやってくれる」ので、メンテナンスも個別よりラクでいいですね。
【構成銘柄】組み入れ割合は?
VIGの組入銘柄↓
上記の通りでして、世界の名だたる企業がズラリと並んでいます。
また配当貴族と言われる「コカコーラ(54年連続増配)」や「P&G(61年連続増配)」、「J&J(54年連続増配)」などのように四半世紀にわたって増配し続けた企業も多数です。
割合↓
- トップ10:31.44%
- トップ15:40.44%
- トップ50:74.75%
250銘柄ほどありますが、上位50銘柄で資産の4分の3を占めます。
【チャート】株価推移
VIGの株価の動き↓
かなり堅調に推移しており、安心感がありますね。
とはいえハイテク株のパフォーマンスが最高の中、「連続増配銘柄に投資するメリットってある?」と思った方もいるかもしれません。
ハイテクグロース株が人気の今こそ仕込み時!
今はAppleやテスラなど、ハイテクグロース株が人気。さらに最近の高配当株のパフォーマンスは、ハイテクグロースに大きく劣後しています。
そのため「とにかくハイテク株に投資するのが正解!」みたいな風潮があります。
でも逆に僕は、そんな時こそ「連続増配銘柄がチャンス」だと思っています。
全ての産業・企業には栄枯盛衰があります。だからこそハイテク株だけでなく、幅広く分散投資しておくと◎です。
高配当投資で成功する3つのコツ
とはいえ「何でもいいから、高配当株に投資すればいい」というわけではありません。
高配当投資にはいくつかのポイントがあり、そこをミスると痛い目を見ます。
以下で詳しく解説します↓
①弱気相場の時にも増配しているか?
つまり業績が悪くなり株価が下がった時でさえ、配当を増配する銘柄を選ぶことです。
だからこそ、予想配当利回りが単に高い銘柄を選ぶのはNG。長期的に保有しても「減配になりにくい銘柄」を選びましょう。
②時価総額が大きい?盤石な企業?
高配当投資の際に・・・↓
- 財務健全性(借金が少ない?)
- 利益健全性(利益率は高い?)
- 今後の成長性
なども考えるとさらに◎です。でもぶっちゃけ「投資にあまり興味ない人」や「忙しい人」にはそこまでやるのはきついですよね。
でも大丈夫。1番重要なのは、時価総額の大きさだからです。
なので基本的に「時価総額が大きく、配当利回りが高い企業」を選べばOK!
③セクターは十分に分散されているか?
高配当投資も「分散投資」が重要です。
ある特定の業種に偏って投資していると、予期せぬ事態で全て暴落なんてこともあり得ます。
投資格言「卵は1つのカゴに盛るな」
株式市場には、いつも暴落がやってきます。そしてそれを正確に予測することは、残念ながら「不可能」です。
大切なことはセクター分散し、暴落が来ても保有していられるだけの優良株を保有することです。
連続増配企業は「不況の時」に真価を発揮!
「連続増配がいいのはわかった。でも暴落が怖くて投資できない・・・」って人もいますよね。
でも実はそんな人こそ、連続増配企業への投資が向いています。
なぜなら連続増配企業は・・・↓
- 不況期で株価が安くなっても増配する
- 不況期の割安局面では、多く買い増しできる
- 強気相場になったら、値上がり益も得られる
上記の通りでして、弱気相場で配当を再投資するだけでも安く株数を増やすことができます。
そして強気相場になった時に、配当+値上がり益でリターンを爆発させることができます。
どんな時でも増配する企業は、不況期にも配当を増やすからより多くの株を増やせます。でも強気相場では「高配当銘柄はS&P500のパフォーマンスに劣後することが多い」から注意です。
安心できるポートフォリオの作り方
「それでも不安だ」という人は、とにかく「不況に強いセクター中心に投資する」のがオススメです。
個人投資家がより多くの資金を株式投資しつつ、安心感を得るには「ディフェンシブ銘柄」をコアに採用しましょう。
ディフェンシブ銘柄↓
- 生活必需品
- 公益セクター
- 通信セクター
- ヘルスケア
上記の業種は、景気動向に左右されにくく業績は常に一定です。
暴落時にも上記セクターの大型ディフェンシブ銘柄を保有しておくことで、どんな時にも安定している上に配当も出て安心して株に資金を投じられます。
現に僕も「ヘルスケアセクター」にかなり投資しており、暴落が発生しても耐えられるポートフォリオにしています。
アメリカの医療や薬品銘柄のETFっていい? 米国のヘルスケアセクターってどう? そんな疑問を解消します。わっちこんにちは。ETFマニアのわっちです。[…]
世界中で「高齢化」が進行中でして、医療の分野はまだまだ伸びる分野ですね。
【結論】長期投資で「VIG」は超オススメ!
最後にまとめると「アメリカの連続増配銘柄」に投資することは、中長期的投資としてかなりオススメです。
VIGにコツコツ投資していくことで、将来的に「FIRE」することだって可能です。
FIREしたいなら、どんな時でも売らずに保有すること。だからこそ暴落時でも、安心して保有できるVIGはみんなにオススメ。
また「国の分散」もすることで、さらにリスクを減らすことができます。
とにかくリスクヘッジしたいなら、先進国ETFに分散投資するのもありです。
アメリカの投資信託はすでに持ってる リスク分散でアメリカ以外の先進国に投資したい アメリカ以外の先進国ETFで良いのはどれ? そんな想いに応えます。わっちこんにちは、米国ET[…]
余裕があったら、挑戦してみてください。
参考になれば幸いです。では。