- 配当貴族銘柄に投資っていい?
- アメリカの配当貴族銘柄って何?
そんな疑問に応えます。
こんにちは。
ETFマニアのわっちです。
さて今回は「高配当!パフォーマンスも最高!」の、米国「配当貴族」ETFについて徹底解説していきます。
S&P500の「配当貴族」ETF【アメリカ株】
そもそも「配当貴族」って何?
「配当貴族」って、なんだかとてもかっこいい名前ですね。そもそも「配当貴族」とはなんでしょう?
シンプルにいうと上記の通りでして、どんな時でも「配当を増やし続けた企業」のことを指します。
過去世界の株式市場には、何度も危機が襲ってきています。例えば↓
- 2000年、ドットコムバブル
- 2008年、リーマンショック
- 2020年、コロナショック
上記の通りでして、直近20年だけでも大暴落(30%近く株価下落)が3回あります。
どんな時でも配当を増やしてきた企業、それが「配当貴族」なのです。
日本・アメリカ、配当貴族比較
ここで日本とアメリカの連続増配企業を見てみましょう。
日米の高配当企業比較↓
みて分かる通り、日本の企業で配当貴族は「花王」1社のみです。
アメリカの配当貴族は現在「66社」です。また「増配期間、時価総額」など、全てにおいて日本を圧倒しています。
配当貴族は高パフォーマンス
上記は「配当金を再投資した結果」の株価推移。
配当貴族に投資し受け取った「配当を再投資」することで、最強と名高い「S&P500」よりも高いリターンを上げています。
普通にスゴすぎです。そんな「配当貴族」企業に分散投資できる、オススメのETFが「SDY」です↓
最強の配当貴族ETF「SDY」の魅力と特徴
アメリカ大手運用会社「SPDR社」が運用している高配当ETF。
SDY基本情報↓
- 設定日:2005/11/15
- 純資産総額:190億ドル
- 経費率:0.35%
- 構成銘柄:113
- 直近配当利回り:2.85%
SDYはS&P1500指数構成銘柄の中で、配当利回りが高い企業。特に「20年以上継続的に増配」をしている企業に投資しています。
ちなみに過去の配当利回りは以下の通り↓
- 過去5年(2016〜2020)平均利回り:2.77%
- 過去10年(2011〜2020)平均利回り:2.89%
SDYの配当利回りは、約3%前後で推移してます。
セクター別割合
SDYの業種別割合はこちら↓
- 金融:21.6%
- 生活必需品:16.6%
- 製造業:16.32%
- 公益公共事業:14.5%
- 一般消費財:8.6%
上記の通りでして、セクター分散はされているETFです。
多くのETFや投資信託で組み入れ上位の「テクノロジー」セクターの割合が、圧倒的に低いところが特徴です。
組入銘柄
SDYの構成銘柄はこちら↓
上位10銘柄で、約20%を占めます。
SDYの銘柄分散も、かなり均等に配分されており「安心して保有できるETF」と言えるでしょう。
チャート
比較としてSPYも入れています。
コロナショックはハイテク分野の回復が凄まじかったので、その差が大きく出ていますね。
とはいえ「毎年増配している企業」は、高い収益力と良好な経営基盤を持っています。なので「常に安定した成長」が期待できます。
毎年増配する企業で構成されるSDYは「利益成長に裏付けられた連続増配企業」です。
さらに毎年配当増やし続けている企業は、自社の将来の成長に自信を持ってる証拠です。そのため普通の高配当企業よりも、投資対象としての魅力はかなり高め。
SDYとSPYDの違い→連続増配の有無!
SPDR社から出ている高配当ETFに「SPYD」があります。
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同じ運用会社から似たようなETFが出ており、違いもぱっと見わかりにくいですね。
2つを比較すると・・・↓
- SPYD→S&P500銘柄で、高配当銘柄に投資
- SDY→S&P1500銘柄で高配当かつ長期間増配企業に投資
上記の通りでして、SDYは高配当に加え「毎年配当を増やしている企業か?」が重要な条件になっています。
シンプルに図式すると・・・↓
簡単にいうとこんな感じです。
どんな時にも安定して増配するためには、常に一定の利益がある優良企業がメインになります。
そもそもS&P500に採用されている企業は優良企業ばかりです。しかしそこからさらに「少数精鋭の高配当企業だけを選出しているETFがSDY」なのです。
「とにかく高配当をもらいたい。でも今後も成長が期待できて、安心したい」という人に向けて作られたようなETFです。
SDYとVIGの違い→増配期間!
もう一つ似たETFにVIGがあります。「連続増配ETFといえばVIG!」ってくらい有名で人気のETFです。
- VIG→10年以上連続増配
- SDY→20年以上連続増配
上記の通りでして、連続して配当を増やしている期間の長さが変わります。
基準が10年伸びることによって、SDYの銘柄数は「VIG」の半分程度になっています。
またVIGの配当利回りは1%代です。それと比較し「SDY」は、相対的に高い配当利回り(3%前後)を誇っています。
SDYには「GAFAM」などのテクノロジー銘柄がほぼ含まれていません。しかしVIGにはハイテク企業である「Microsoft」なども組み込まれています。
ここも大きな違いでして、VIGには今後「Apple」も組み込まれる予定です。個人的に中長期保有するなら、VIGの方が期待できるのではと思います。
なので僕は「VIG」に投資しています↓
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ここは自分のリスク許容度や、ポートフォリオに照らし合わせて投資することがオススメです。
【結論】SDYは中長期投資◎のETF!
経費率が若干割高(0.35%)というところはありますが、それを補うだけのパフォーマンスが期待できます。
僕はまだ20代でして、いますぐに高い配当は不要。なので高配当よりは、成長分野に多く投資しています。
でも・・・↓
- 定期的にお小遣いが欲しい
- 配当ありの方がモチベーション上がる
- 近いうちに配当金で生活を考えている
などの人には、かなりオススメなETFです。
普通に優良ETFなので、気になったら小額からコツコツ買うのもありですね。