肝臓は「解毒工場」と呼ばれる重要な臓器で、食べ物や薬、アルコールなどを処理して健康を保っています。しかし、お酒を飲まない人でも肝臓を壊すリスクがあるのをご存じですか?
この記事では、肝臓を壊す最大の毒とその理由、お酒を飲まない人が注意すべき原因、そして今日からできる肝臓を守る生活習慣を初心者にもわかりやすく解説します。
目次
この記事でわかること
- 急性・慢性で肝臓を壊す最大の毒とは?
- お酒を飲まない人が陥る肝臓リスク
- 肝臓を守るための食事・生活習慣
- 肝臓に良い食べ物・悪い食べ物の知識
- 予防のために受けるべき検査やチェック方法
1. 急性・慢性で肝臓を壊す最大の毒とは?
急性肝障害の原因No.1:アセトアミノフェン過剰摂取
市販の風邪薬や頭痛薬(例:タイレノール)に含まれるアセトアミノフェンは、通常量なら安全ですが、過剰に摂取すると急性肝不全の原因となります。厚生労働省によれば、1日の安全量は4g(4000mg)までで、10~15g摂取すると命に関わる危険があります。
- 複数の薬を併用すると過剰摂取のリスク
- アルコールと併用すると肝障害の危険性が上昇
慢性肝障害の原因No.1:アルコール
長期間の飲酒は脂肪肝→肝炎→肝硬変→肝がんの流れを進行させます。男性は日本酒3合(約60gのアルコール)、女性は2合(約40g)以上を日常的に飲むと危険度が増します。週末の大量飲酒も慢性的な肝障害を招くので注意が必要です。
地域で注意すべき毒:アフラトキシン
カビ由来の毒で、ナッツや穀物に発生します。日本では食品管理が厳格ですが、輸入品や保存状態の悪い食品は注意しましょう。
2. お酒を飲まない人でも肝臓が壊れる原因
原因1:非アルコール性脂肪肝(NAFLD)
糖質や脂肪の多い食事、運動不足、肥満が原因で発症します。悪化するとNASH(非アルコール性脂肪肝炎)や肝硬変に進行します。
原因2:ウイルス性肝炎
B型・C型肝炎は血液や体液を介して感染します。C型肝炎は現在治療可能ですが、無症状のうちに進行するため、定期検診が重要です。
原因3:薬やサプリの副作用
健康目的のサプリや市販薬が肝障害を起こす例があります。ネット購入のサプリは特に注意しましょう。
原因4:自己免疫や遺伝
自己免疫性肝炎や遺伝性疾患(ヘモクロマトーシスなど)もあります。
3. 肝臓を守るために今日からできること
- 薬は用法用量を守る(不明な場合は薬剤師に相談)
- バランスの取れた食事(野菜・魚・全粒穀物中心)
- 定期的な運動(週150分の有酸素運動)
- 年1回の健康診断(血液検査ALT・AST)
- ストレス管理(睡眠確保・リラックス)
4. まとめ
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、症状が出にくいため、日頃からの予防と検診が大切です。お酒を飲まない人も油断せず、食生活・薬の管理・運動を意識しましょう。