人に説明することがあなたを鍛える(トレーニング)につながる。どこかで聞いたことがあるかもしれません。でも、人に教える効果はこれだけではないんです。
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教えることのすごい効果
記憶に残りやすくなる
人に教える、説明する。それによって、自分の記憶に圧倒的に残りやすくなるのです。勉強でも仕事でも何でも早く上達し、一人前にこなせるようになりたいですね。そんな時こそ、他者に教えるということを取り入れていきましょう。
説明することや相手に教える事は、相手の理解を深めることができます。わからなかったことが分かるようになれば、相手は教えてくれた人に感謝するでしょう。それだけでも、人に教えることのメリットは十分にあります。
しかしそれだけなく、説明したり教えた本人である、あなたにはさらなるメリットがあります。それは他者に教えることによって、自分の記憶に圧倒的に定着しやすくなり、より深くその事柄を理解することに繋がるということです。
教えるということは、良い事しかないですね。ぜひ積極的に「相手に教える、説明する」ということを取り入れていきましょう。
教えることは、研究結果からも明らか
教えることは、自分にも教えていることになります。アメリカ国立訓練研究所の研究によって導き出された、学習定着力をあらわす、ラーニングピラミッドがあります。
(アメリカ国立訓練研究所の研究から導き出されたラーニングピラミッドを参照し、筆者作成)
人は何かを学ぶ場合、「どれだけ記憶に残りやすいのか、どれだけ定着するのか」を方法別に調べた。その結果、効果が低い方から順に、講義を受ける、人の話を聞く、読む、視聴覚教材を使う、実験機材を使う、グループ討論、体験型学習となりました。そして最も学習効果が高かったものが、他人に教えるということ。
自己成長を加速させる
つまり、「人に教えるということが、1番自分にとって学びの効果が高い」のです。ロンドン大学の興味深い研究があります。
あるものを暗記してもらう実験で、最初のグループには「これが終わった後にテストをしますので、暗記してください」といいます。もう一つのグループには、「これが終わった後に他の人に教えてもらいますので、しっかりと暗記しておいてください」と伝えます。同じ時間をかけて暗記してもらい、両方のグループに同じテストをしました。結局、後者のグループは、他者に教える事はしなかったけれど、「教えてもらいます」と伝えられた方が高い得点を取った。
「人に教えること」を前提に勉強するだけで、記憶力がアップして、学びの効果が上がるということがわかったということです。それにこの実験で驚くべきことは、例え実際に他者に教えることをしなくても、記憶力up効果があるというところですね。
なので、誰かに教えようと思って物事に取り組むだけで、人は猛烈に吸収し学んでいるのです。確かに、人に教えるとなると、自分の中で要点を理解し、それをしっかり噛み砕いて自分が正確に理解している必要があります。そんな意識が、学習効率を高めるのでしょう。
まとめ
人に教えることのメリット
- 相手に感謝される
- 自分の記憶として定着しやすくなる
- より深く理解できる
- 自己成長を早めることができる
何かを習得したければ人に教えられるようになろう!