- 「大切な人にわかってほしい」
- 「困った人を説得したい」
- 「上司・部下を説得して動かしたい」
そんなことを思ったことはありませんか?誰だって、自分の想いや考えをわかってほしいことがあります。それがあなた大切な人ならなおさらでしょう。他にも、後輩や部下から上司まで、日常生活のありとあらゆる場面で「説得する力」は必須の能力です。
ぶっちゃけ相手を説得する能力が高い人は、そうでない人よりも人生を自分が望んだように生きられるでしょう。それくらい説得力の違いで、人生は変わります。ポイントは「説得する能力」は、才能ではないということです。つまり、
説得する能力は、誰でも手に入れることが出来る
ということです。逆に言えば、誰でも手に入れることが出来るからこそ、それを使いこなせる人とそうでない人の差はどんどん開いていってしまうのです。今日教える方法は、
- とてもカンタン・シンプル
- 今日からできる!
- 説得力2倍になる「コツ」
誰でもすぐできます。やる・やらないはあなたの自由。
効果的!説得力が高くなるコツ!
2018年、ロンドン大学のタイビー・シャーロット教授(脳神経科学の先生)の論文から紹介します。人間の「説得力」を増すには、どうしたらいいか。ということを要素を調査した論文です。
- 人間はどういう時に説得に応じやすくなるのか
- 2万人以上の人たちを調査して判明
- 説得には「自由意思」が重要
主にこんな感じです。詳しくは以下で見ていきます
相手を納得させるための「間違った方法」
あなたは相手を説得させるときに、自分の意見ばかり押し付けていませんか?
- 相手を納得させたい、
- どうしても説得させたい
そう思えば思うほど、人は自分の意見ばかりを相手に押し付けがちになります。たとえば、以下のようなことをやっていませんか?
- やらなきゃ損です!
- これを絶対やってください
- これをやったら得ですよと押し付けがましく相手に強要していませんか
この説得方法は、残念な方法です。それに上記のような説得方法だと、相手が説得が応じる可能性はとても低いのです。そんな時こそ「自由意志」を強調してあげることが重要です。
説得力が向上する「魔法の言葉」
人を説得したいのなら、相手の自由を尊重する!
では具体的には、どうすればいいのでしょうか?その方法はとってもカンタンです。説得した最後に、「最終的に決めるのはあなただから、最後は自分で決めてくださいね」と言うだけです。
まずはこちらがある程度、説得したい内容を話します。話したら最後に「結局は、あなた自身が決めてね」ということを強調しつつ、相手に選択肢を与えるのです。たったこれだけです。特別なスキルやトーク術・テクニックは不要です。
「本当に、これだけで効果あるの?」
そう感じた方もいると思います。安心してください。研究では、この方法を用いたことによって、相手が説得に応じる確率が2倍になったと結論づけています。イリノイ大学のメタ分析から出された方法でも同様の結果が得られました。
- 最初は普段のように説得する
- 最後に「決めるのはあなただよ」
- この一言を加える➡説得力が2倍になる!
さまざまな場面で使える!
〇〇がいいよと説得した後に、「でも結局あなたの人生はあなたのもの。僕が決めるのではなく、あなたが好きに決めて」といった感じで相手に選択の自由を与える。たったそれだけ。でも、この方法が優れているのは「どんな場面でも使える」ということです。
他にも数多くの研究でこの方法は証明されています。たとえば、フランスの大学では「バスの運賃をどんな方法を使えばより多くもらえるか」という研究があります。その時の結果は以下のようになりました。
- 私にバスの運賃を恵んでください。
- けれども、結局決めるのはあなた自身です。と述べる
- バスの運賃がもらえる確率が2倍に!
他にも「ボランティアの寄付」などにも同様の効果がありました。相手に自由であるということを強調して、選択の自由を与える。するとなぜか、こちらの説得に応じやすくなる、というのです。どうして、こんなことが起こってしまうのでしょうか?
人は自由でいたい生き物
結論から言ってしまうと、自由を求める性質があるからです。人は自由を失う可能性に対して、反発を起こしやすいのです。強制されていると感じた瞬間に、人は拒絶反応起こします。これは、誰もが経験したことがあると思います。
- 両親に勉強しろと強制される
- ゲーム・マンガ禁止
- 太るからおかし禁止
などなど。経験ありませんか?この方法はやめたほうがいいです。なぜなら、反発を招きやすいから。余計達成することが困難になります。人っておもしろいですよね。
なので、こちらが一方的に相手に選択を押し付けことをやめましょう。むしろ反発を招いて、上手くいきません。けれども最後に、「決めるのは、あなたの自由だと」と選択の自由を与えてあげれば、この反発を大きく和らげることができます。すると、相手が説得に応じやすくなるんです。
「焦らし」×「自由」で効果倍増!
ちなみにこの方法、多くの人や企業が実践しています。たとえば、「この商品や教材を、〇〇日までに購入していただければ1000円引き。でも、それ以降は値段を1000円アップします」というもの。え、これも?と感じたかもしれません。
「あなたがこのサービスを買う・買わないは自由だけれど、この日までに買うと特典があるよ」と、焦らしつつ相手に選択の自由を与えるという高等テクニックです。この「焦らし」×「選択の自由」のダブルパンチを用いることによって、購入する確率を飛躍的に高めているのです。頭いいですよね。
また部下や後輩に指導する際にも役立ちます。単純に上司や先輩から「これをやれ」と言われても、反発しやすいですね。だからこそ「これやったほうがいいよ。でも、やる・やらないはあなたの自由」と一言付け加えるだけで、効果は上がるんです。
実際に、説得に応じる確率も上がったと「ペンシルベニア大学」のジェームス教授が研究で証明しています。
【プラスα】ワクワクすることを伝える
誰かに何かを説得したり、教えるときは、ノウハウを教えるのではなく、楽しいことやワクワクを伝えてみましょう。
細かいやり方なんてのは、教本を買ってもらえばいいんです。
こんなに楽しいものなんだ!と思ってもらうことで、言われた側は動き出したいと思い始めます。これも使いこなせれば、部下や後輩を動かすときに大いに役立つでしょう。